医院の受付カウンターの構成は患者さんとやり取りするトップカウンターと、受付スタッフが事務作業を行う作業カウンターの2段の構成となります。
通常受付カウンタートップの高さは100㎝を基準とし、スタッフが座ってカウンターから待合室が見渡せる高さとしています。
スタッフの方から受付の中をのぞきこまれないように少し高めに設定してほしいと要望されたこともあります。
※最近は高めのカウンタートップが増えています。詳しくはこちら→ 受付05;高さのある受付カウンター
カウンタートップの奥行きは20㎝~30㎝が適当です。
カウンタートップで患者さんが問診票などに記載するので広めにしてほしいと言われたこともありますが、クリップボードをお渡しして座席等で記入してもらうケースが多いようです。
また、カウンタートップに予約票の機械などを置かれる場合はその大きさを把握しておく必要がありますし、防犯用シャッターや目隠しのロールスクリーンなどを設置される場合はカウンタートップに置かれる備品との調整が必要です。
どちらにしてもカウンタートップの奥行きが広がると受付スタッフの方が患者さんと対応しづらくなりますのでカウンタートップに置かれるものも整理しておくことが大事です。
受付カウンターの内側はスタッフの事務作業カウンターとなりますので、作業カウンター高さは70㎝位を基準としています。
作業カウンター回りは、パソコン、レジ、電話、インターフォン、モニター、コンセント等の事務機器及び通信設備がならびますので奥行きは50㎝~60㎝に設定しています。
奥行きが深くなれば患者さんとの対応がしづらくなります。
近年はバリアフリーやユニバーサルデザインの条例による規制もあり、車椅子対応カウンターを設けるケースが増えています。
車椅子対応カウンターを設ける場合は高さ70㎝とし、受付スタッフが座って対応できるようにし、足元は車椅子が入るように工夫が必要です。
車椅子で来られる患者さんが少ない医院では、車椅子対応カウンターと患者さんの相談カウンターを兼ねる場合もあります。
受付カウンターは患者さんとスタッフがコミュニケーションする場でもあります。
「待合室の顔」らしく、患者さんにやさしく、機能性にすぐれた受付カウンターを設け、CS(患者様満足度)を高めませんか?
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