歯科医院の移転計画であり、コンビニエンスストアーだった建物を改装し、歯科医院にコンバージョンしました。既存の大きな開口部を活かして透明感のあるファサードとし、ガラス越しに待合いの椅子がリズミカルにシルエットとして浮かび上がります。
阪急宝塚線沿いのロケーションであり、電車からの視認性が高いことを意識し、夜間も待合いの雰囲気が伝わりサインがアッパーライトで浮かび上がるよう演出しました。
待合室は濃い木目でシンボリックな受付カウンターを圧迫感のない開放的な形とし、ゆったりとしたスペースとしています。受付側の壁に少し角度をつけ、より広がりを感じるよう構成しました。オレンジ色の椅子がアクセントとなって空間にリズムと変化を与え、患者さんが明るい雰囲気でウェイティングできるように演出しています。また、地域に親しまれる歯科医院をめざし、キッズコーナーを受付・待合いからわかりやすい位置に設置しました。
6台のチェアーを設置した診察室はガラスのローパーティションで仕切り、患者さんのプライバシーに配慮しながら広がりのある空間としています。ガラスパーティションを支える濃い木目のパネルが空間にリズムと変化を与え、明るく清潔な診察スペースをイメージづけています。また、診察中は患者さんが仰向けになっている時間が長いため、天井に円形の堀込みを設けて変化をつけ、リラックスできる雰囲気を演出しています。
大阪府豊中市庄内西町3丁目
http://www.okada-dc.com
歯科医院
延床面積 約170㎡
内装工事
2009 年 4 月 OPEN
建築と社会 2009 年 11 月号掲載