壁紙(クロス)
医院の内部の壁仕上げ材として一般室によく使われるのが壁紙(クロス)です。
壁紙は材料区分により
「紙系壁紙」
「繊維系壁紙」
「塩化ビニル樹脂系壁紙」
「プラスチック系壁紙」
「無機質系壁紙」
「その他」
に分類されます。
塩化ビニル系が種類も多くよく使われます。
防かび、表面強化、汚れ防止などの機能表示もあります。
建築基準法の内装制限規制があり、不燃・準不燃・難燃の防火種別もあります。
化粧パネル
手術室、分娩室、準備室などの水や薬品がとびやすく汚れやすい壁面では
耐水性・耐薬品性・抗菌性が高く、汚れが付きにくく拭きやすいメンテナンスにすぐれた材料を使います。
ケイ酸カルシウム系、硬質セメント系などの化粧不燃材で、
商品名ではグラサル・ステンド・セラールなどの材料です。
これらの材料は板状で規格寸法がありますので、ジョイントはシールやジョイナーを使います。
内装薄塗材
私は待合室などで落ち着いた雰囲気をつくるのにクロス以外の材料を使うこともあります。
内装薄塗材という塗装材でペンキと違い小さな骨材が入っていたり、塗模様を作れたりします。
塗装材は水拭きなどのメンテナンスを気にされる場合もありますが、
水拭きにはある程度対応できます。
商品名ではマジックコート、ジョリパット、ベルアートなどです。
天井
天井材も壁材とほぼ同じ考え方ですが、
化粧石膏ボードや化粧ロックウールボードなどの規格寸法の材料を使うこともあります。
各室の特性に応じてデザイン性やコスト面も考慮して壁材・天井材を選んでいます。