バリアフリーの問題もあり、医院のドアは幅が大きめで開け閉めしやすいものが使われます。
玄関ドアはもちろん自動ドアが一般的ですが、内部の木製ドアでよく使われるものに
半自動ドア(自閉式ドアとも呼ばれる)という引戸があります。
この建具は電源不要で上部の吊りレールに勾配が付いており、
扉の自重でゆっくり閉まるシステムになっています。
開き戸の場合は開ける際に人にあたる心配がありますが、
引戸で必ず閉鎖されるというメリットがあり、診察室、患者トイレなどでよく使われます。
開けっぱなしにすることもできます。
子供の指詰めが心配な場合はゴムパッキンを使います。
但し、引戸は引き込みスペースが必要となるため、寸法的にとれない場合は使用できません。
引戸が難しい場合は、折戸にして、出入りの際にぶつかりにくいようにする方法もあります。
※折戸の事例はこちらのページをご覧ください。⇒ 扉03;トイレの扉
最近は様々な建具の金物が開発されていますので、
患者さんにやさしく使いやすいドアにされることをお薦めします。
建築のご計画にお悩みの方はぜひ私達の経験とノウハウをご活用ください。