道路から玄関に入るまでのいわゆるアプローチ部分については、
医院新築の場合は「福祉のまちづくり条例」等の基準が適用されますし、
大幅なリフォームの場合も事前協議を指導している行政もあります。
アプローチには段差を生じないようにスロープを設けますが、
通常スロープの勾配は1/12以下、高低差16㎝以上の場合は手すりを設ける等の
細かい指導がいくつかあります。
指導内容は所轄行政によって若干異なります。
私の経験では、スロープの勾配については、
物理的にどうしても1/12以下にできなかった時に若干緩和してもらったことがあります。
道路と敷地の高低差が大きい場合はどうしてもスロープが長くなりますので、
駐車場や駐輪スペースにしわよせが生じ、プランに影響することもあります。
医院の玄関付近には、診察時間表示サイン・傘立て等が必要ですし、
小児科や産婦人科ではバギー置き場が必要な場合もあります。
スロープとこれらの設置位置との調整も必要です。
医院リフォームの際にアプローチのスロープ設置を検討することも多いのですが、
道路と建物の高低差が大きいとスロープを設置することにより駐車場や駐輪スペースが狭くなるので、
物理的に新設できなかったケースもありました。
下の医院では以前のスロープが急だったので、
リフォームの際に駐車場の奥の花壇を撤去してスロープを設置しました。
これから医院新築を計画され土地を探す場合は
道路と敷地の高低差もチェックされることをお薦めします。
また、「福祉のまちづくり条例」等の基準では
敷地内の玄関に至る通路には視覚障害者誘導ブロックを設けることになります。
医院・歯科医院の新築、内装、リフォームは是非お気軽にご相談下さい。