新築の場合の土地探し
新規に医院を開業される場合、新築かビルイン(テナントビル内)かという選択肢があります。
もちろん予算が許せばプランの自由度も高く、設備の制約もない新築の方がいいのは明白です。
地方ではまだ土地探しもやりやすいようですが、大都市周辺部では仮に予算に余裕があっても、希望条件にかなう土地を見つけるのが大変です。
直近に同じ診察科目の医院があってはNGですし、利便性やパーキングが何台取れるかといった問題もあります。予算と面積のバランスもあります。
また建築基準法以外にも、各行政が駐車台数や駐輪台数をはじめ、いろいろな規制をかけている場合もありますので、事前に調べておく必要があります。
不動産屋さんはいろいろな物件をもってきますが、すぐに希望条件を満たしたものが見つかることはまずありません。
経験上、医院開業用地探しは開業予定の少なくとも2年以上前から始められるのがベターです。ある程度条件を満たす候補地が見つかれば医院建築の専門家に相談され法規制などをチェックすることをお薦めします。
テナントビル探し
新たに医院を開業される場合、大都市部ではビルイン(テナントビル内)のケースが多く見られます。
まず貸室を探すことになりますが、いくつかの注意項目があります。
基本的な事ですが不動産屋さんの紹介物件が本当に医院に対応できるのかどうかをまずチェックする必要があります。
いわゆる医療テナントビルの場合ははじめから医院がテナントの前提で作られているのでまず問題がありませんが、例えば現状がオフィス仕様の場合は設備が対応できない場合もあります。
主なチェックポイントを記します。
- 給排水は接続できるか
- 便所を設ける場合は汚水排水接続できるか
- ガスを使用する場合はガス配管があるか
- 空調のシステムはどのようになっているか
個別空調か、ビル全体空調システムか
空調の室外機置き場はどこか 屋上の場合は施工上の問題とコストの問題がある - 給排気が充分取れるか
医院の場合は部屋数が多いため換気扇の数も多いが、排気フードが充分ない場合もある - 電気容量は十分か
レントゲン等容量の大きい医療設備が多い場合はチェックが必要 - コンプレッサー、バキュームを設置する場合は適切な設置場所があるか
これらの項目はかなり専門的になりますが、不動産屋さんもよくわかっていない場合がありますので、気に入った物件があれば早めに医院建築に詳しい専門家の方に立ち会ってもらうことをお薦めします。
もちろん私もこうした計画初期からのご相談に対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください。