産婦人科03;畳敷きのLDRルーム

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LDRとは陣痛(Labor)から、分娩(Delivery)、産後の回復(Recovery)までを同じ部屋で過ごすお産の方法です。

お産の進行によって部屋を移動する必要もなく、精神的にも肉体的にも負担が軽くなるようです。

初めて産婦人科医院を設計する機会を作っていただいたS産婦人科のドクターは

「畳の上での出産は陣痛の際の様々な動きや姿勢に対応できより安全であり、自宅出産のような感覚で精神面でも妊婦さんの負担を和らげることができる」

という強いコンセプトを持っておられました。

それまで勤務されていた産婦人科医院でも畳のあるLDRルームを使われており、最初の打合せから畳敷きのLDRにこだわっておられました。

このLDRルームではプリーツスクリーンを使い自然光を柔らかく取り入れ、カーブラインを使ってやさしい雰囲気を演出しています。

妊婦の方が家庭的な雰囲気で安心して出産できるように住まいのモダンリビング的な感覚のデザインとしています。

また照明器具はライトコントロールで調光のできる器具を使いお産の状態に対応できるようにしました。

分娩監視装置、医療ガスなどの医療設備もしっかり設置しています。

下の写真はパーティションで仕切れるようにしたLDRルームです。

この経験をいかして次に設計させていただいた産婦人科医院でも畳敷きのLDRルームを採用することになりました。


同様のコンセプトでアットホームな雰囲気を演出しています。

壁には出産のための手すりも設けています。

なお、一部の医院建築の本に「LDRは建設コストがかかる」と記載されているようですが、私の手掛けた畳敷きのLDRルームは逆にコストダウンの効果も考えたものでした。


 

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