近年、住宅だけでなく医院でもリフォームが増えてきました。
リフォーム以外にもリノベーション、コンバージョンという言葉も使われます。
違いがわかりづらいと思いますのでまず用語の整理から。
用語の説明
【リフォーム】
クロスの張替、床の張替、住宅のキッチンの取替など比較的小規模な改装のことです。
一般的には大規模な改装もふくめてリフォームと総称しているようです。
【リノベーション】
間仕切りの大きな変更、給排水・空調・電気等の設備の更新など
大規模な改装によって建物の機能や性能をより向上させることです。
例えば既存内装設備を解体し一度スケルトン状態にして改装する場合などがあてはまります。
【コンバージョン】
大規模な改装のなかでも建物の用途を変える場合のことです。
例えばオフィスから共同住宅や店舗に変更することはコンバージョンにあたります。
数年前にマスコミで話題になったことがありますが、
法規制や設備等の難しい問題をクリアーする必要があります。
私もコンビニを歯科医院にコンバージョンしたことがあります。
他用途から医院・クリニックへのコンバージョン(マイベストプロのコラムへジャンプします)
最近の傾向
継承の際に医院リフォーム・リノベーションが増えています。その理由は
1.同じ敷地で建て替える場合、
長期の工事期間に診察をストップできないので仮診療所を作る必要があり、
その費用が無駄であるし、スタッフの雇用の問題もあります。
2.他の敷地に建てれば仮診の問題はないが、
近所で簡単にふさわしい土地を見つけるのは至難の技であるし、土地代もかかります。
3.リフォームだと工事期間も短いので仮診の期間も少ない。
極端な場合は診察を続けながら工事を行うケースもあります。
もちろん条件がなければプランの自由度が高い新築のほうがよいのに決まっています。
リフォームだとプランの制約があるし設備の更新も容量や配管の問題で制約を受けます。
しかし現実的な課題(費用、仮診、雇用、土地探し等)が解決できないためやむを得ずリフォームされる場合がほとんどです。
先代の先生の既存建物に対する思い入れが多く、建て替えはもってのほかというケースもありました。
医院リフォーム・リノベーションの具体例はこちらのページをご覧ください。
医院・歯科医院の新築、内装、リフォームはお気軽にご相談下さい。