医院計画04;有床診療所

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19床以下の病床を持つ診療所を有床診療所と規定しています。

有床診療所は建築基準法上の特殊建築物にあたり、無床診療所より法規制が厳しくなります。

診察科目によればスプリンクラー設置も必要となりました。

医療法においても、有床診療所は2階段設置など、細かい施設基準があります。

これまで、有床の産婦人科、整形外科、耳鼻咽喉科サージクリニックについていくつかコラムを書いてきましたが、有床診療所の設計ポイントについてまとめてみました。

受付のセキュリティ

有床医院の場合、診察時間外や休診日に待合室の受付の前を患者さんや家族のが面会で通られることがあります。特に産婦人科は夜間も頻繁に出入りがあります。

監視カメラを設けるのは当然ですが、オープンの受付カウンターの場合には侵入防止の防犯対応が求められます。

詳しくはこちらをご覧ください。
受付04;受付カウンターの防犯シャッター

病室

診察科目によって病室にも特色があります。

個室タイプと相部屋タイプの違いもあり、病室内トイレを設ける場合もあります。

詳しくは以下の設計ポイントに記してきましたのでご覧ください。

病室01;病室のデザイン
産婦人科02;産婦人科の入院部屋 
耳鼻咽喉科04;病室

トイレの対応

産婦人科等は病室内にトイレを設ける場合もあります。

整形外科の病床フロアーのトイレでは、車椅子や歩行器の使用を前提に広めにしています。

便器の両サイドに手すりを設けています。便房のドアもアコーデオンカーテンとした場合もあります。

又、産婦人科の分娩エリアのトイレでは妊婦さんが点滴をつけて頻繁にトイレに行くことがあるので、真直ぐ便房に入り、ドアもアコーデオンカーテンで操作しやすいように対応しました。

こちらの設計ポイントもご覧ください。
トイレ01;患者さん用トイレについて

ナースステーション

ナースステーションは有床診療所で患者さんや見舞客の方への対応の窓口になり、コンシェルジュの役割も担います。わかりやすい位置に配置することが大切です。

産婦人科の場合は新生児室と隣接させるのが基本になりますし、他の科目でもいろいろな配置条件があります。

こちらの設計ポイントもあわせてご覧下さい。
産婦人科04;ナースステーション

 

手術室

かつての手術室は壁・床ともにタイル貼りで水洗いするのが一般的でしたが、最近は壁・天井は工場で作られた化粧ボード等を使用し、床は移動荷重に適したビニル床シート等を使う乾式工法が主流です。

乾式の場合の掃除はモップ、雑巾で拭き取りになります。

診察科目に対応した酸素配管などの医療設備配管が必要となります。

無影灯を設置する場合は回転半径や荷重に配慮が必要です。

詳しくは以下の設計ポイントをご覧ください。
手術室01;手術室の内装設備
手術室02;手術室の設計事例

 

バス・シャワー

有床診療所の場合はバスかシャワーが必要となります。

今まで産婦人科医院でシャワー室を何度か作りましたが、左右にアームのついた全身シャワータイプのもの(シャワー・ド・バスや座シャワー)が比較的好まれるようです。

サージクリニックではユニットバスを設置しました。

こちらの設計ポイントもあわせてご覧ください。
産婦人科06;シャワールーム

 

スプリンクラー

有床診療所の火災事故を踏まえ、避難のために患者の介助が必要な有床診療所・病院等にスプリンクラーの設置が義務付けられました。

この法改正は平成28年4月施行となりました。

詳しくは以下のコラムをご覧ください。(マイベストプロの連載コラムページへジャンプします)
有床診療所のスプリンクラー設置義務
有床診療所のスプリンクラー設置義務 追記


 

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